ハンターＫとニアミス

昨日ハンターＫのビデオが届いた。
私はナンパ研究家でもあるので、注文は当然だ。
「実力は如何に！？」とワクワクして再生したら、ブッたまげた。
何と、あの日あの時、私はビデオの撮影現場にいたのだ！！


ロケ隊は総勢３名だった。ハンターＫ、依頼者、そして技術屋だ。しかし、これは結果として残念なことである。ナンパにとって言葉は命だ。
本編の一部において音声が途切れてしまっているが、安価なワイヤレスで音声を飛ばすと、どうしても音切れやノイズが発生する。もう少し高価なワイヤレスと音声専任の技術屋が欲しかったところだ（まあ、コストの問題もあるだろうが．．．）。使用カメラはベーカムやシブサンではなく、あの大きさから察してデジタルＨｉ８だろう。手のひらサイズではなく中型のものであった。これは妥当な選択と言える。

ロケ場所にＪＲ高槻を選んだのは悪くない。ここでビデオを更に深く楽しむために、ハンターＫがロケ場所に選んだ高槻について少し説明しよう。高槻とは大阪と京都のちょうど中間にある典型的な郊外都市である。隣には茨木という似たような市があるが、ＪＲ高槻駅前にある西武百貨店と松坂屋で格の違いを見せつけている。そんなわけで、平日でも結構人がいる。関関同立で有名な関西大学や女子短大もあり学生数は多い。またＪＲ高槻と阪急高槻市駅に結ばれる一帯はお洒落な店が多く、絶好のナンパスポットと言える。更に阪急高槻市駅の真ん前には大型病院があり、一番京都寄りのホームでは看護婦のピンポイントナンパが可能である。マイナスポイントは、私のターゲットである「綺麗なお姉さん系」がほとんどいず、イモっぽい女子学生が多いことである。そんな訳だが高槻は悪くない。しかし、スケジュールに問題があったと思う。主なロケ場所として選んだＪＲ高槻駅の陸橋は、当日、某募金活動団体が完全に占領していた。私が何故こんなことを書けるかと言うと、その募金活動にボランティアで参加していたからである。偶然とは恐ろしい。あの日の私たちの募金活動時間と、ハンターＫのハンティングゴールデンタイムとは完全にバッティングしていた。ロケに来て、私たちのことをさぞ邪魔だと思ったことだろう。しかしこちらとて社会奉仕、恨まないで頂きたい。ＪＲ高槻の陸橋は、いくら郊外とはいえ、土日は非常に混む。特に電車が停まった後など、キタやミナミとそう変わらない。ハンターＫは都心を好まないと聞く。あの人の流れはハンターＫのノリではないだろう。しかし、その日彼らは夕方まで頑張っていた。我々募金活動部隊が撤収したので、これ幸いと思ったのだろう。本編においてはアプローチの瞬間しか収録されていないが、「待ち」の時のハンターＫは非常に大胆であった。大衆の流れの中にぽつねんと突っ立ち、キャッチよろしくいかにも「物色してます」という感じで、完全な直接法であった。あれでは本来成功するはずの女性にも、取りこぼしが発生するだろう。とても確率を気にしている人のスタイルとは思えない（確率を重視するのなら間接法がベストだと、私は信じている）。しかし、これは撮影用のパフォーマンスと解すべきだろう。普段はきっと違うはずだ（と思う）。この時の模様は本編では収録されていない。私の記憶が正しければハンターＫはこの時薄茶色のコートを羽織っていた。たまたま失敗が続いたのか、あるいは映像が暗くて使えなかったのだろう。隠し撮りにもかかわらず、ハンターＫとターゲットがカメラの真ん前を通るというミスも見られた。その後カメラマンはあっちこっち移動していた。本編においては平日の素材から主に編集されているようである。ロケ日が全て平日だったらもっと濃い内容に仕上がっていたのではないかと、これも残念だ。まあ、私が書いて良いのはせいぜいここまでだろう。しかし、もっと残念な事がある。それは、彼らがハンターＫのビデオのロケ隊（と言っても３人だったが）だと、私が全く気付かなかったということだ。ビデオを観た方は分かると思うが、誰が見ても営業マンかキャッチだった。だからてっきり、キャッチの研修用ビデオの撮影だと思ってしまった。ハンターＫ＝関東というイメージもあった。もしあれがハンターＫだと分かっていれば、挨拶して、晩飯にでも誘ったのに．．．．（この場合も３０分４，０００円要るのだろうか？）。


あの日あの場所で、私が募金活動を行い、ハンターＫがハンティングを行っていたという事実は、実に感慨深い。世間は広いようで狭いと言うが、まさにその通りだ。おまけにハンターＫが本編で電話番号をゲットしている、松坂屋の１階にあるあの喫茶店のあの席は、私がナンパした女性とたびたび座った席でもある。おーい、ハンターＫさーん、何か親近感を感じますよー。これから関西ナンパデーの土日は、高槻でナンパしよう。

ＰＳ．
ハンティング（特にハンターＫトーク）は、私の想像とは随分かけ離れたものでしたが、今回安価な値段でビデオを提供して頂いたことにつき、深く感謝します。

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