Posted by なんぱバカ一代 on 1999/01/21 21:01:54:
ある夜、彼女から国際電話が入った。イタリアからでお土産は何がいいかしら、と相変わらず元気な声だった。思い付くままにヴェネチアグラスを頼むと、少し雑談をした。友達と二人で年末いっぱいまで滞在するそうだ。切り際に「主人に一度電話してあげて。会いたいそうよ」と携帯の電話番号を教えられた。少し気が重かったが、今日できることは今日やる主義なので、早速電話してみた。このご主人(以下A氏)、詳しくは書けないが政治で飯を喰っている人だ。従って、一度話したことがあるものの、その肩書きに威圧され初めて女に電話するとき以上に気を使った。五分程話して、今度食事でもしましょうということになった。何が好きですか?と聞かれたので「中華が好きです」と素直に答えたら、電話の向こうでA氏が笑った。 私たちは梅田の銀座アスターで食事をした。王将に慣れ親しんでいる私には、どうも中華という感じがしなかったが、美味しいので気にしない。このA氏、政治屋といっても小沢ばりのいかつい感じではなく橋龍風の紳士で、私にしきりとビールをすすめてくれる。しかし、なかなか要点を切り出してこない。政治屋としてのプライドもあるのだろう。頃合いをみて「女性を調教することに興味がおありのようですね?」と単刀直入に訊ねてみたら、とたんにおしゃべりになった。さっきまでの重苦しい空気は消し飛び、その時から私たち二人は共通の趣味を持つもの同士として打ち解けあった。私は調子に乗って大好物の回鍋肉とビールを追加した。ごちそうさま。結局、A氏から一泊二日の温泉旅行に招待されるまでに盛り上がった。元々は愛人と二人で行くつもりだったらしいが、私も同行して技を披露して欲しいと頼まれた。女性も別に二人ほど用意するという。この人は松方ファンか?金持ち恐るべし。他に予定があったが、そちらはキャンセルすることにした。私一人に女性三人では持て余すので、弟子のF君を助手兼カメラマンとして同伴させてもいいかと訊ねたら、快くOKしてくれた。その後、新地に連れていって頂いた。 暮れも押し迫ったある日、あんなものやこんなもの、そしてデジタルビデオカメラを詰め込んだボストンバックを肩に掛けて、F君と共に待ち合わせ場所に向かった。着いてみると私たちが一番のようだ。缶コーヒーを飲みながら一服つけていると「すいません、○○さんですか?」と女性の声。振り替えると、目が点になった。めちゃくちゃイイ女じゃないか!!スタイルも日本人離れしている。F君と視線が合うと、顔がニヤけた。ほどなく、もう一人の女性もやって来た。こちらはタイプではないが同じくイイ女だ(後で分かったことだが、彼女たちはA氏の馴染みの超高級ソープ店の泡姫だった。私は労せずして超高級ソープ嬢二人の電話番号を得た。ラッキー!!)。彼女たちと雑談したが、Hが保証された美女に囲まれた私の顔は緩みきっていたに違いない。彼女たちを見ているとA氏の好みも大体分かろうかというものだ。一体どんな奇麗な愛人を連れて来るのかとワクワクしていたが、定刻を15分オーバーで現れたA氏の横に連れられた愛人は、拍子抜けするほどに普通の女性だった。うーん、ようわからん.... 私たち一行は電車で城崎温泉に向かった。車中ではA氏と私が会話をし、他の四人は静かに聞いていた。女性たちが騒がないのは、A氏の威厳ゆえだろう。温厚な紳士であっても、やはり政治屋ということか。A氏は私を一人前の男として見てくれているようだったので、あまりへりくだった態度はとらなかった。残念ながら、弟子のF君には一言もお声が掛からない。しかしF君はすねることなく、缶ビールやおつまみを調達したりとよく働いてくれた。さすが私の高弟だ。A氏に五本目の缶ビールをすすめられたとき、「今夜がありますから...」と答えたら、一瞬淫媚な空気が流れた。ほどなくして私たち一行は宿に到着した。A氏と愛人で一部屋、残りの四人で一部屋という部屋割りだ。私が既に勃起させながらお茶菓子を喰っていると、電話が鳴った。「とりあえず温泉にでもつかりましょうよ」とA氏。まあ、これは当然だ。城崎温泉というと七つの外湯巡りが有名だが、私たち一行の泊まる部屋には専用の内湯が設けられていた。そこに皆で入ろうということだ。五分程経つとA氏と愛人が浴衣姿でやって来た。「お先に行ってるよ」と私に言うと、ガラス戸を開けて庭に出ていった。私たちも浴衣に着替えることにした。更衣室などないので、彼女たちと一緒だ。着替え姿をじっくりと観察したかったが、まだそういう雰囲気ではないので、背中を向けて着替えた。衣擦れの音が静かに響く。美女に囲まれ湯につかると浮世の憂さも全て忘れる。こんな経験は今回が初めてだ。終わり良ければ全て良し、今年は何と良い一年であったことか。波紋の下に見える豊満な乳房に感慨もひとしおである。体が温まって額から汗が滴る頃、A氏が愛人に「背中を流してくれ」と言った。そして泡姫たちにも「君たちも背中を流してあげなさい」と言った。やったー!!天を向いた息子をタオルで隠しながら、石に腰掛けた。冷んやりとして気持ち良かった。幸い私には好みの方の泡姫がついた。「○○さんていい体してますね」「ええ、空手をやってますので」などと話しながら掌で石鹸を泡立てている。さすがはプロ、タオルなど不要のようだ。彼女のヌメヌメした指先が、背中のみならず体じゅうを這った。「うーん、 幸しぇぇぇぇぇっー!!!」。 部屋に戻ると、卓には既に六人分のカニずくしが並んでいた。ここはグルメの掲示板ではないので詳細はカットするが、食べる前にデジカメで撮りたかったほどだ。しかし、A氏の手前みっともないので我慢する。私の横にはさっきの女性がついたが、食事中も殿様のように接してくれた。女の箸でものを食うなど何年振りだろうか。この、下にも置かぬ扱いが私の魅力ではなく、A氏のポケットマネーであることには疑問の余地はないが、そんなことは気にしない。それに明日の朝には、少しは私に参っているはずだ。食欲と性欲が高い次元で満たされるこの幸せに、私の脳は溶ろけた。食事が終わり、仲居が善を下げ、頂戴した葉巻を吸い、胃が落ち着いてくるといよいよ本番だ。私はF君にビデオカメラをセットするように告げた。これは私から皆への始まりの合図でもある。A氏とその愛人は、今回は見るだけで参加はしない。ここからは私が主役だ。その技術をもって皆を圧倒してやろう。泡姫たちの顔から笑いが消えた。口説かれた処女のように、期待と不安が入り交じった表情になっている。セックスはプロかもしれないが、こっちの世界はド素人のようだ。たまにこういう場面ではしゃぐ女がいるが、やはりこうでないと面白くない。もうそこにはソープ嬢の面影はなかった。私は先ず目隠しをして、彼女たちの視界を奪った.... 皆さん、誠に、誠に申し訳ありませんが、例によってこれ以上は書けません。お怒りの声が多数聞こえてきそうですが、この後のストーリーは皆さんの頭の中で展開して頂ければと思います。あしからず。しかし、以前書き込みをしたときに「紀伊国屋にて」という題を付けていたのは、今思えば面白い。まるで小説「城崎にて」を暗示していたようだ。今度読んでみよう。
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